粉ミルク 正しい作り方 2018年

あまり敏感にならないで!
現時点での水質環境は大変キレイで飲みやすい水と言えるレベルまでなっていることがわかります。言い出したら放射能汚染やPM2.5等、現在の日本では汚染問題は水道水以外にもキリがないのであまり敏感にならず自分の判断で子供を守ってあげるのが一番だと思います。
水道水 トリハロメタン 塩素 2018 昔から現在 哺乳瓶の消毒はいつまで?

粉ミルクの本当に正しい作り方が知りたい

平成19年6月4日に厚生労働省が以下のガイドラインを作成しているようだったのでリンクを貼らせていただきました。

乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン 

これ以降は恐らく時代が変わり、様々な研究により見解が変わったと思いますがこれ以上の国が作成した文献が無かったため上記を基に調乳をするのが一番正しい作り方のようです。

このガイドラインは世界保健機関(WHO)及び国連食糧農業機関(FAO)が作成した資料なので世界レベルの基準となっています。

何でそうしなければならないのか?に対しての答えや、ためになる事が書いてあるので是非読んでみてください。

1. 粉ミルクを調乳するところの表面を清掃し消毒する。

2.石鹸と清浄な水で手指を洗い、清潔な布か使い捨てのナプキンを用いて水分を拭き取る。

3.十分な量の安全な水を沸騰させる。自動湯沸かし器(電気ポット)を使用している場合は、スイッチが切れるまで待つ。その他の場合は、湯が完全に沸騰していることを確認する。

注意:ボトル入りの水も無菌ではないので、使用前に沸騰しなければならない。電子レンジは、加熱が不均衡で、一部に熱い部分(「ホット・スポット」)ができ、乳児の口に火傷を負わす可能性があるので、PIF(powdered infant formula: 乳児用調製粉乳) の調乳には絶対に使用してはいけない。

4. 火傷に気をつけて、70°C 以上にまで冷却した適量の沸騰させた水を、清潔で滅菌済みのコップあるいは哺乳ビンに注ぐ。湯の温度は滅菌した温度計を使用して測るべきである。
a. 大型の容器で大量に調乳する場合:容器を洗浄し滅菌しておく。容器の大きさは最大でも 1 リットル以下で、食品用の材料で作られ、かつ高温の液体に使用できるものを使用する。

5. 表示された量の PIF を正確に量って加える。指定された量よりも多く、あるいは少なく加えることで、乳児が病気になることもあり得る。

a. 哺乳ビンを使用する場合:清潔で滅菌済みの哺乳ビンの各部品を、メーカーの取扱い説明書に従って組み立てる。熱湯による火傷に注意しながら、中身が完全に混ざるまで容器をゆっくり振とうまたは回転させる。

b. コップを使用する場合:熱湯による火傷に注意しながら、清潔で滅菌済みのスプーンを使用して攪拌して、完全に混ぜ合わせる。

c. 大型の容器で大量に調乳する場合:清潔で滅菌済みのスプーンを使用して、均等に混ぜる。
火傷しないように注意しながら、直ちに個々の哺乳用コップあるいは哺乳ビンに分注する。

6. 水道の流水の下に置くか、冷水または氷水の入った容器に静置することにより、授乳に適した温度まで短時間で冷却する。冷却水の水面レベルについては、哺乳カップであればカップの上端よりも下、哺乳ビンならばビンの蓋よりも下にくるようにする。

7. 哺乳用コップあるいは哺乳ビンの外側を清潔な布または使い捨ての布で拭き、粉ミルクの種類、乳児の名前あるいは識別番号、調乳した日付と時刻、調乳した職員の名前など、必要な情報を表示する。

8. 非常に高温の湯が調乳に使用されるため、乳児の口に火傷を負わさないよう、授乳する前に授乳温度を確認することが不可欠である。必要に応じて、上記ステップ 6 に示した方法で、冷却し続けること。

9. 調乳後 2 時間以内に消費されなかった粉ミルクは、全て廃棄すること。

はぐくみHPでのミルクの作り方

  • ミルクを作る前には、手を洗い、器具は消毒して使いましょう。
  • 必ず専用スプーン(すりきり約2.6g=できあがり量20ml)で正確にはかりましょう。
  • 1回ごとに調乳して飲ませてあげてください。作りおきや飲み残しは与えないでください。
器具をそろえます

器具は、専用のものをきめておきます。

器具の消毒

大きな鍋に器具がかくれるぐらいたっぷり水を入れ沸騰させます。沸騰後は3分程度の煮沸を行います。

市販の電子レンジ専用の消毒容器を使います。
手洗いした哺乳びんの本体と乳首をセットして、少量の水を入れてレンジにかけると蒸気が容器内を回って消毒されます。

哺乳びんが完全に浸る大きさの容器を用意します。
専用の薬液で消毒溶液を作り、溶液につけ消毒します。
指定された時間哺乳びんを消毒溶液につけておきます。消毒後はそのまま乾燥させます。

ミルクを哺乳びんに入れます

消毒した哺乳びんに、添付のスプーンで必要量のミルクをすりきって入れます。

エコらくパックはコンパクト包装しているため、開封直後は
ミルクが詰まった状態になることがあります。ご使用の前に
スプーンで軽くほぐしてから調乳してください。

 

ミルクを溶かします
煮沸後、少し冷ましたお湯(70℃以上)をやけどに注意し、できあがり量の約2/3入れます。乳首とフードをつけ、哺乳びんをよく振って溶かした後、できあがり量までお湯または湯冷ましを加え、軽く混ぜ合わせます。

 

ミルクを冷まし、温度を確かめます
必ず体温ぐらいの温度まで冷ましてください。

ミルクの温度は腕の内側におとして、やや熱く感じる程度(40℃ぐらい)が適当です。

ミルクを飲ませます
乳首を充分ふくませ、乳首の中をミルクでみたして飲ませてあげてください。

 

ゲップをさせます
ミルクを飲み終わったら、背中を下から上に、軽くさすって空気をはかせます。

 

ミルクの保存方法

直射日光を避け室温で保存してください。

  • 開封後は湿気、虫、ホコリや髪の毛などが入らないようにフタをきちんとしめ、乾燥した涼しい清潔な場所に保管し、なるべく早く(1ヵ月以内)ご使用ください。湿気の原因となりますので、冷蔵庫には入れないでください。
  • 専用スプーンを使用した後は洗って乾かし、缶や専用ケースに入れずに衛生的に保管してください。
  • 未開封品は、賞味期限まで、安心してご使用いただけます。

どうして一度沸騰させた水を使うの?

粉ミルクが単純に溶ければ問題ないんじゃない?どうして一回沸騰させて使わないといけないの?

水道水の場合は画像の様にいくら汚れていても水質検査が基準値以下であれば水道水を飲むことに問題なしという判定が出ます。

汚れの原因はタンクに生えた藻や、生物の死骸や糞、塩素化合物、鉄バクテリア、菌の死骸、水道水中の有機分や鉄分、元管からのもらい錆等様々な原因で汚れが蓄積されています。

そんな汚れを水道水として飲むことが出来るのは水道水に塩素が含まれているからです。
塩素は有害な細菌を殺すので、水道水は有害な細菌に対しては安全な水と言えます。

出典:http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp

 

しかし、抵抗力の弱い赤ちゃんにとってはこれだけでは有害になる恐れがあります。

・残留塩素による影響(汚い水道水をキレイにしてくれる役目の塩素の残り)
1.髪や肌のタンパク質を破壊する場合がある。
2.肌の保湿力を低下させる場合がある。
3.乾燥肌やアトピー性皮膚炎を悪化させる場合がある。
4.花粉症・鼻炎・喘息などの原因になる場合がある。
5.胃粘膜の荒れ・善玉菌が減る場合がある。

・トリハロメタンによる影響(水道水中に存在する有機物と塩素剤が科学反応により出来る物質)
・発がん性物質が含まれている。

水道水を煮沸しておよそ4~6分程度で水道水中のTHMの残存率がほぼ消失していることが検証される。

3月の検証結果で4分間程度、12月の検証結果で10分程度でTHMがほぼ消失したことから煮沸から10分程度でほぼ完全にTHMが消失する事がわかったそうです。

出典:水道水中のトリハロメタンの煮沸除去に関する研究

 

ミネラルウォーターに関しても、有害リスクは下がってきているけど、結局の所ペットボトルであれば開封したボトルの飲み口から、サーバーであれば飲み口周りの部分から雑菌が繁殖するリスクがある為、また一部のサーバー水では加熱処理がなされていない商品もあるため、万が一の可能性を懸念して沸騰をした方が安全だという解釈から沸騰させるように。

日本の水質基準はかなり厳しくしている為、上記の有害物質が含まれていたとしても実害のリスクは少ないとしている。

また、現在の水道水の品質は年々向上している為、塩素の濃度も大昔と違い低くなっていたり、トリハロメタンやカビの臭いなども大幅に改善されている為、より安全な水道水になっていることがわかっています。

出典:尼崎市の高度浄水処理

水は何を使えばいいの?

日本の水道水は、WHO(世界保健機関)の飲料水水質基準をクリアしていて、飲料水として認められています。

1. 軟水のミネラルウォーター

WHO(世界保健機関)での定義は、下記計算方法により60mg/L 未満の物を軟水と定義しています。

硬度=(カルシウム量mg/l×2.5)+(マグネシウム量mg/l×4)

2. RO水

RO水とは、水道水に対して「RO膜(Reverse Osmosis)0.0001ミクロンの超微細孔のフィルター」を使用してろ過し、有機物やイオン成分の大半を除去した人工水のこと。元々の水としては水道水が使われていることが多いので、調乳用として使うこともできます。ただし、ミネラルウォーターを使用しているものや人工的にミネラルを添加しているものもあるので、硬度を確認するようにしてください。




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3. 蒸留水

水道水を蒸発させたときに出る水蒸気を再度冷やしたもの。水蒸気を再び冷やす際に空気中の不純物を拾ってしまう為、超蒸留水よりも品質は劣ります。

ミネラルウォーターを使ってるけど大丈夫?

もともと日本人のミネラル分解吸収力は海外の人の体と異なる為、ミネラル含有が高い水を飲むと大人でもお腹を下したりすることがありますよね。

粉ミルクにミネラルが含まれているところに、高ミネラル含有のミネラルウォーターを使うと、赤ちゃんがミネラルを過剰摂取してしまい、消化・吸収しきれず内臓に負担をかけてしまうことがあるので注意が必要です。

ミネラルウォーターを使用する際は、軟水と言われる硬度60以下のものを使用するようにしましょう。

どうして調乳するお湯の温度は70℃じゃないと駄目なの?

粉ミルクを調乳する過程で極微量ですが細菌が潜んでいる事があり、この細菌が赤ちゃんにとってとても危険な存在です。サカザキ菌は乾燥した粉ミルク中で 1 年以上生存したという報告もあるそうです。

世代が変わると調乳の知識も変わり、昔は40~60℃のお湯での調乳ということで厚生労働省から指導があったようです。

・Enterobacter sakazakii(エンテロバクターサカザキ菌)

本菌は、ヒトや動物の腸管および自然環境下やトウモロコシ、キュウリ、レモンといった果実・野菜からも検出されることがある通性嫌気性グラム陰性桿菌で腸内細菌科。乳全年齢層に対して感染する可能性があるが基礎疾患を持った乳幼児(早産児、低出生体重児など)および高齢者に感染リスクが高く、脳膿瘍、壊死性腸炎および敗血症を発症することがあり重篤な場合は水頭症や髄膜炎を併発し致死率も約 40~50%と高く、重度の神経学的後遺症が残ることが多い。

世界各地で乳幼児を中心に壊死性腸炎、脳膿瘍および敗血症など 70 数症例が報告されて、日本では 2007 年に多発性脳膿瘍、2009 年に敗血症がそれぞれ 1 例報告されたがその感染経路は明らかにされていない。その中で乳児用調製粉乳(粉乳)を介した感染例が多数報告されていることから、粉乳が乳児の感染および疾患の原因になると 2004 年のFDA/WHO 合同専門家会議で結論づけられたとされています。

サカザキ菌はサルモネラ菌と比べて多く存在していて、厚生労働科学研究によると、日本の製品に含まれる量はごく微量で、333g中に1個と報告されています。

 

・Salmonella enterica(サルモネラ菌)

サルモネラ菌は、主にヒト・動物の腸管内に生息する細菌で、数多くの種類があり、中にはチフス性疾患をおこすものや、下痢、発熱といった食中毒をおこすものがあります。サルモネラ菌は、粉ミルクの製造過程では混入することはほとんど無いそうで、粉ミルクを開封した後や粉ミルクを溶かすとき、溶かした後に菌が混入することがあるようです。

 

Answer

専門家がリスク評価を行ったときに粉乳は無菌ではないという見解を出し、その対策として粉乳を調乳する際は、70℃以上の温度で調乳すると菌が不活化するとされた為、上記の報告を踏まえ、育児用調製粉乳について80℃前後の熱湯による調乳、又は調乳後一旦80℃前後に一旦加熱後冷却する方法を推奨しました。

何ですぐにミルクを冷やさないとダメなの?

温めるのは殺菌するということだったのは分かりましたが、ではなぜ調乳したミルクをすぐに冷やさなければならないのか?
結構気になりますよね。これはすぐに冷やさなければならない訳ではなく、菌が繁殖する事を防ぐために調乳したら速やかに飲ませましょうという意味だと考えています。

調乳後2時間以内に消費されなかった粉ミルクは、全て廃棄すること。とあるので調乳して一口も飲ませていない状態であれば2時間は飲ませることの出来るミルクだと考えられますね。

母乳に関してもNICUにおける母乳保存ガイドラインでは、搾乳直後は室温で4時間以内に使用、冷蔵は4日以内に使用、冷凍は3ヶ月以内に使用を推奨し、それらを室温で解凍した場合は4時間以内の使用、冷蔵で解凍した場合は24時間以内に使用とされています。

ミルクの温度と加温時間が細菌繁殖に及ぼす影響の文献内では、実際に母乳と粉ミルクの加温処理での菌数や保存期間によるミルク中の菌数を測定しています。

内容は実際に文献に目を通していただけると分かりますが、粉ミルクよりも母乳の方が細菌数が多く、母乳は恒温槽が70℃以上になると菌は消失し、人工乳では40℃以上で消失していることがわかっています。

ちなみに一晩放置すると、

母乳では900倍になり、人工乳では850,000倍になる。
人工乳を室温に60分放置した時、30分の17倍になる。

「一20℃で冷凍した母乳の細菌数の減少率は、7日間で64.1%、14日間で43.9%、21日間で52.8%である。3)」

ミルクの温度と加温時間が最近繁殖に及ぼす影響

人工乳の試験開始段階が、冷蔵庫から出したものでそこから加温してから室温レベルまで温度を下げたのかが私には分からなかったのですが、
仮に25度にした状態で30分間室温で放置した場合はそこまで菌数に影響を及ぼしていないのですが、25度の室温レベルの粉ミルクを1時間放置したときに菌数がおよそ10倍まで増えていることから2時間以内と言わずやはり調乳してからは出来る限り早めに与えた方がいいのかなと感じました。

この検証で粉ミルクの加温処理が仮に40度で菌が消失したのであれば、室温で作り置きした粉ミルクでも2時間以内に使用すれば菌の観点から調乳したミルクを取り急ぎすぐに冷やすという事はやはりそこまで大きな問題がなさそうに思えます。

母乳に関しては、70度以上加温しないと菌が消失しないことから搾乳して保管する場合や解凍して使用する際には十分な注意が必要だと思います。

実際に検証で使った母乳のサンプルにより母体の常在菌等で菌数は大きく変動すると思うし、粉ミルクの調乳状態でも菌数は大きく変動すると思いますが、さすが粉ミルクもとから菌数が当たり前に少なくて安心しました。

高温でミルクを作ったら栄養素が壊れるんじゃない?

よく料理をする際に加熱をしたり茹でたりした際に素材にある栄養が損耗してしまうから調理方法1つでも気をつけなさいと昔よく言われた事を思い出したときに、粉ミルクを作るときに沸騰した温度のお湯を使って調乳したら栄養素が損耗しちゃうんじゃないの?

公式HP等で発表されている部分を転載させていただき現時点での栄養損耗についての見解が記載されている部分を紹介したいと思います。

はぐくみHPのQ&Aから・・・

ミルクの調乳温度は?

身の回りにいる細菌が万が一ミルクに入ったときや、調乳器具に付着していたときのことを想定し、その菌を殺菌するために高温調乳をすすめています。栄養素については、熱に弱いビタミンやラクトフェリンなど影響を受けるものはありますが、必要量は十分配慮していますので高温調乳により栄養成分が不足する心配はありません。

ホレJPよくある質問から・・・

ホレのオーガニック粉ミルクは50℃のお湯で準備と書いてありますが、サカザキ菌やサルモネラ菌の心配はありませんか?

日本産の粉ミルクは、サカザキ菌やサルモネラ菌を殺菌するために70℃以上のお湯で準備と統一されています。ホレのミルクは、70℃以上では原料の栄養成分が熱によって損なわれる割合が高まるため、50℃のお湯での調乳とご案内しています。ホレの粉ミルクはサカザキ菌やサルモネラ菌が発生しないための厳しい検査を含む製造工程を踏んでおり、オーガニック粉ミルク製造開始当初から現在まで50℃でご案内していますが、サカザキ菌やサルモネラ菌による事故が発生したことはありません。また、そのため開封後は2週間以内に使い切っていただくようご案内しています。どうしてもご心配な場合は、70℃以上でご準備いただくことも問題ありません。外箱記載の栄養成分よりも多少低い栄養構成となりますが、十分な栄養は保たれます。

ここまでは、ある程度どこにでも書いてあるんです。

問題は調乳温度によって、栄養損耗のレベルがどの程度なのか、ここが気になりますよね。
私はお湯をグツグツ沸騰させたらすぐに調乳しているので、100℃で栄養損耗の度合いが激しいのであればそれは困るので温度計を使用して沸騰してから70℃程度になるまで頑張って冷まします。特にビタミンやラクトフェリンの損耗が激しいのであれば尚の事、母乳育児が出来ない人にとっては粉ミルクの栄養が全てなのでより慎重になってしまいますよね。

関係者の見解

大変貴重な意見だったので全文そのまま引用したいのですが、個人的な対応をしていただいた為、文章に対して個人的に文章を改変した上で記載させていただきます。(あくまで見解が全てではなく正しい訳ではありません。)

世界保健機関(WHO)及び国連食糧農業機関(FAO)が「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」において、70度前後で調乳しなければならない理由の1つとして挙げられる、『クロノバクター属(サカザキ菌)』。

サカザキ菌は空気中にも浮遊するなど、広く分布しているため、小児であれば年齢を問わず疾患を引き起こす可能性はある。
従って、70度で調乳しても、80度で調乳をしても、常温で長く作り置きしたり、開封した製品の口を長期間開けっぱなしにするなどして、扱い方が適切でないと、サカザキ菌が粉ミルクに混入するリスクを完全にゼロに抑えることは困難。

その中で、70℃以上の温度で調乳すると菌が不活化すると推奨されたことから、サカザキ菌の疾患リスクを少しでも下げるために、殆どのメーカーが足並みを揃えて「70度で調乳」としていることが多いようです。

国産・国外どちらの粉ミルクにしても、厳しい品質基準をクリアして販売されているため、併せてサカザキ菌のリスクはかなり低くなっていると考えられます。

当然、調乳温度を上げることで栄養損耗リスクは逆に高くなるため、高温調乳により破壊されてしまう栄養を強化しているようです。(破壊される事を前提に含有量を上げているのだと思います。)

一部の粉ミルク製品では、調乳温度が50~60程度で調乳するミルクもあり、出来る限り栄養の強化や添加物を入れずに尚且サカザキ菌等に対しての品質管理を十分した上で、より赤ちゃんに優しい製品を販売しているメーカーもありました。
ただし、生後4週までの新生児、早産、未熟児などの赤ちゃんは「高リスク」カテゴリーに入ってしまう為、その場合は様々なリスクを出来る限り回避するためにも70度以上の調乳製品や4週を超えてからの使用を呼びかけているようでした。

粉ミルクは現在の技術では完全滅菌は不可能で、汚染の可能性はどうしても残ります。
また、粉ミルクを与えるにあたっては、保管時、調合時、授乳時において、作る側が手をきちんと洗ったり、使用する容器を
煮沸するなど、種々の介入手段によってリスクを減らすことも非常に大切になります。

まとめ

今回は調乳方法が異なるフォローアップミルクを除いた新生児から使用可能な粉ミルクを対象に、より子供の成長にとって望ましいと言える粉ミルクの作り方を今回は調べてみました。

粉ミルクの栄養価はとても大切ですが、赤ちゃんにとって安全に成長できる環境が最重要視されているようなので、栄養損耗の懸念よりもサカザキ菌などによる乳児疾患リスクを出来る限り低くすることが重要だと思いました。

私のおばあちゃんにあたる世代の時代は、調乳温度が40度~60度と教えられていたようなので子供を預かってもらう際には根拠を説明した上でお願いするといいかもしれません。

感染するリスクを減らす為には
  1. 粉ミルクを作る前に、調乳する場所と手は石鹸と水で洗う。
  2. 哺乳ビンやスプーンなどの使用する器具はよく洗い、消毒をする。
  3. 粉ミルクを溶かすときには、100℃まで沸騰させて70℃以上のお湯を使う。
  4. お湯で溶かした粉ミルクは、流水にあてるか冷水又は氷水の入った容器に入れて、授乳できる温度まで
    短時間で冷やしましょう。(作り放置して冷ますことはしない)
  5. 溶かした後、2 時間以内に使用しなかったミルクは捨てる。
    飲み残しのミルクは冷蔵庫等に入れて飲み直しをさせず捨てる。

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